デジタル印刷機の解像度とは

デジタル印刷機の解像度とは

※写真はイメージです

少し難解なデジタル印刷機の解像度表記について簡単にではありますがご説明します。

※但し、ここでのご説明は解像度だけをとらえた概論ですので、他の様々な要素との組合せにより、ご説明の通りの結果にならない場合も
あります。またメーカーにより表記や解釈が異なる場合もありますので、あくまで参考としてお読み下さい。

まず次の言葉の意味を理解して下さい。

マスターとは?
デジタル印刷機は原稿を元に版を作成し、この版とインクを使って何枚も同じ文字・画像を刷ります。
この版を元になるものという意味でマスターと呼び、見た目は薄い紙の様に見えます。(実際には感熱フィルムと和紙の組合せ)
印刷原理は孔版印刷。つまり版に開けた穴からインクを印刷対象となる用紙に転写して印刷する仕組みとなっています。
今回の解像度の話は、このマスターに開ける穴(ドット)の密度の話しです。

dpiとは?
ドット・パー・インチを略してディー・ピー・アイと読みます。
この意味は、1インチ(約2.5センチ)四方において、いくつのドット(ドットとは点のこと)で文字や写真をあらわすかということを言っており
もちろん同じ面積ですので、点が少ないと見た目が粗い文字や写真となり、点が多いと見た目にキレイな文字や写真となります。
つまり解像度とは、1インチ当りで使用する点(ドット)の数のことなので、数が多いほど出来上がりはキレイに見えることになります。

難解なのは、このドットの集まりで表現している解像度には以下の4種類があることです。

1.読取り解像度
2.書込み解像度
3.主走査方向の解像度
4.副走査方向の解像度

読取り解像度と書込み解像度
「読取り解像度」というのは機械が原稿を読取る際の解像度。
「書込み解像度」というのは読取ったデータを元にマスター(孔版原紙)に穴をあける際の解像度。
各々、意味は前述の通りですので読取り解像度と書込み解像度が同じ場合の方が多いです。
例.読込み解像度 600dpi×600dpi 書込み解像度 600dpi×600dpi
この場合は両方の解像度が同じなので 600dpiで読取ったものを 600dpiでマスターに書込む(穴を開ける)ということになり理解も簡単です。

難解なのは、次の例のように読取り解像度と書込み解像度が異なる場合です。

例.読込み解像度 600dpi×600dpi 書込み解像度 300dpi×600dpi
この場合は、縦横共 600dpiで読込んだものを、一方向は 300dpiで一方向は 600dpiで書込むことになり、一方向については、高い解像度で読み込んでも結局低い解像度で書込むのですから単純に考えてあまり意味の無い結果になります。

主走査方向の解像度と副走査方向の解像度
こちらも、両方同じ数値の場合が多いですが、中には300×600dpi のような表記の場合があります。
この場合は、主走査方向が 300dpi 、副走査方向が 600dpi となり縦横で解像度が異なります。
これも一般的には、わかりにくい仕様となりますが、比較的安価ながら 400dpiにかなり近い印刷品質を実現しています。
もちろん 300dpi×300dpiに比べると印刷品質は良くなります。

以上のことを、まとめたのが下表です。導入検討の参考にしていただければ幸いです。

デジタル印刷機 解像度表記の種類例
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